Cloudflareへドメイン移管後にサイトが表示されないときの対処方法【Blogger/GitHub Pages】
前回はGoogleドメインからCloudflareにドメインを移管するメリットとデメリットを解説しました。
今回はCloudflareにドメインを移管した後に、今まで使用していたサイトが表示できなくなった場合の対処方法を解説します。
しっかり対処しないと、リダイレクトループの嵐になるかもしれません。
念のため、DNSの設定などの基本的なドメイン移行作業は完了していることを前提とします。
サイトが表示されないときの対処方法は2つ。
Cloudflareにドメイン移管後、サイトが表示されない場合は以下の2点をお試しください。
- SSL/TLS 暗号化モードを「フル」に変更する
- DNSのプロキシステータスを「DNSのみ」に変更する
このように設定を変更すれば、たいていの場合サイトは表示できるはずです。
ここからは詳しい設定方法を解説します。
1. SSL/TLS 暗号化モードを「フル」に変更する
Cloudflareにログインしたら、ホームから該当のドメインの設定ページを開きます。(アカウント名は念のため加工しています)
左のメニューから「SSL/TLS」の設定を開きます。
「お客様の SSL/TLS 暗号化モード」がデフォルトでは「フレキシブル」になっていると思います。
これを「フル」に変更します。
「フレキシブル」はSSL暗号化(HTTPS対応)をCloudflare側で行う設定なので、GitHub PagesやBloggerなどのデフォルトでSSL暗号化に対応しているサイトで使用する場合エラーが発生します。
「フル」にするとサイト側のSSL証明書が適用されるのでエラーが解消されるという仕組みです(Cloudflare公式ドキュメントよりざっくり要約・間違ってたらすみません)。
これで1個目の設定は完了です。この時点でサイトが表示できれば次の設定は変更しなくても大丈夫です。
これでも表示されない場合は次の設定も確認しましょう。
2. DNSのプロキシステータスを「DNSのみ」に変更する
左のメニューから「DNS」の設定を開きます。
DNSレコードの一覧に該当のドメインが設定されていることを確認します。
念のためDNSのレコードが正しく設定できているか確認してください。
表示できないサイトのプロキシステータスが「プロキシ済み」になっていると、サイトが表示できないことがあります。
該当のドメインの「編集」を開き、プロキシステータスのチェックを外して「DNSのみ」に変更しましょう。
これでもう一度サイトを開くと表示できているはずです。うまくいかない場合はブラウザのCookieや閲覧履歴を削除してみてください。
ここからは筆者がドメインを使っているGitHub PagesとBloggerでサイトが表示されないときにやったことをまとめます。
GitHub Pagesの場合
GitHub Pagesで使用しているドメイン(app.tanukizzan.com)は上記の2つの設定を行うことで解決しました。
上記の設定をする前に、GitHub Pages側でドメインを登録しなおしたりSSLの設定を解除して適用しなおしたりしましたが、特に意味はなかったです。
Bloggerの場合
Bloggerの場合、今まで使っていたGoogleドメインとは異なるDNSレコードを再設定する必要がありました。
Googleドメインを使っているときは自動でDNSが設定されましたが、Google以外のドメインを使う場合異なるDNSを再設定します。
まずCloudflareにドメインを完全に移行した後に、Bloggerのカスタムドメイン設定を一旦削除します。
もう一度登録し直すと、上の画像のようなDNSの設定方法が出てくると思うので、2つのDNSレコードをCloudflareに登録します。
これに加えて先に述べたSSLとDNSのプロキシステータスの設定を変更したらサイトが表示されました。
BloggerはGoogleのサービスなので、Googleドメインとは異なる設定をしなければいけない点が面倒でした。サービス終了後はどうなるのでしょうか・・・
まとめ
- SSL/TLS 暗号化モードを「フル」に変更する
- DNSのプロキシステータスを「DNSのみ」に変更する
- Bloggerはカスタムドメインを削除してDNSレコードを設定しなおす
Cloudflareへドメイン移行後にサイトが表示できなかったら、これらの設定を確認してみてください。