日記が続かない男が考える「日記を続ける考え方」

こんにちは。たぬきっつぁんです。

ここ3年くらい日記を書こうと思って何回も挑戦しているんですが全然長続きしません。

今回は日記を続けるために使ったツールの変遷をまとめて、どうやったら日記を続けることができるのか、考察してみようと思います。

結論を一言で言うと、「楽しんで書く」ということです。

今まで使った日記帳タイムライン

2022年2月:Google AppSheetで日記帳を自作する

私が大学受験生だったころ、最後の試験が終わった日から日記をはじめようと思い立ち、その日にすぐ日記帳を自作しました。

「Google AppSheet」というノーコードツール(プログラムを書かずにアプリが作れるツール)を使ったので、結構簡単にデジタルの日記帳ができました。

画面はこんな感じで、写真とその日の気分を表す絵文字を入れられることが特徴です。

(2年前につくったものなので絵文字が表示されなくなってます)

自分で作った日記帳なら愛着が湧いて長続きするだろうと思っていましたが、結果は1ヶ月も続きませんでした。

敗因は明らかにUIです。元々AppSheetは業務用のアプリをつくるツールなので、そもそもプライベートで使うものではありません。

特別使いづらいわけではないんですが、テンションが上がらないデザインなので書きたい気持ちが出ませんでした。

2022年3月:Notionに移行

AppSheetが使いづらいので、以前から使っていて馴染みがあったNotionに移行することにしました。

Notionのデータベース機能を使えばカレンダー表示ができるので、視覚的に日記が続いている様子が見えるのがポイントです。

まだ日数が短かったのでデータベースに一つ一つ移行して、それからしばらく2、3週間書き続けましたがそれ以降は続きませんでした。

敗因はAppSheet同様UIにありました。当時のNotionはデータベースが重く(特にスマホ版)、書き始めるまでに少し時間がかかったことが大きかったです。

また、データベースに書いていくという仕様が、やっぱり「仕事っぽさ」があって日記を書く気持ちになりにくかったです。

2022~23年:Craftは好印象だったが制限に阻まれる

Craft – The Future of Documents

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Create documents, which will make an impact. Try Craft for free both for personal and business/teams use cases.

具体的な日付は忘れましたが、Craftを日記帳として試したタイミングがありました。(既に削除済みだった)

CraftはNotionのような高機能なメモアプリで、UIがとてもきれいでスマホでも書きやすいことが特徴です。

カレンダー表示が標準であるので、その日の日記をすぐに書き始められる仕様ということもあって、2~3週間は続いた記憶があります。

しかし当時は無料プランだと1000ブロック(写真や見出し、文章の段落1つを1ブロックと換算)までの制限があり、すぐに達してしまったので書けなくなってしまいました。

現在はブロック数の制限が廃止されたものの、1週間に2ページしか作成できないようなので日記には向いていません。

2023年9月:iPadで手書きの日記帳を試す

iPadの王道ノートアプリ「Goodnotes5」の日記帳テンプレートを使って手書きの日記をはじめました。

が、これは1日で途切れていました。(逆によく覚えてたな)

そもそもテンプレートが1年の日付分ページがあり、始めたのが9月だったこともあり面倒だと思ったのが敗因です。

私は字が汚いので、手書きの手間も面倒に感じて億劫になりました。

2023年11月:しずかなインターネットを試す

しずかなインターネットとは、とにかくシンプルで人目につきにくい日記ブログサービスです。

noteのようなサービスですが、利用者同士の交流は間接的で、フォローしても新しい記事の更新は1週間に1度だけと、ネット上で落ち着ける空間づくりが特徴的です。

他の人の書いた文章も読めるのはもちろん、感想レターを送ることができるのも魅力で、ユーザー同士でゆるいつながりが生まれるのもポイントです。

新しいサイトなので飛びつくようにはじめたんですが、今まで試した日記帳の中では最も書き心地が良いんです。

また記事を更新するとGitHubのような緑色のブロックが生えていく「執筆アクティビティ」があります。視覚的に日記が続いていることがわかるデザインがとても好きです。

これなら続けられそう、と思ったんですが、当時は記事を公開状態にしないとアクティビティに反映されず、日記の割にプライベートなことを書けなくてフェードアウトしてしまいました。

現在は記事を公開しなくても下書きを含めた執筆アクティビティと公開アクティビティが別で表示されるようになったので、日記帳的な使い方がはかどりそうです。

2024年2月:Notion日記に再チャレンジ

ここまで約2年、全く日記をつける習慣が全く身につかないことから「習慣トラッカー」を使って習慣化できる仕組みを作ろうと思い立ちました。

そんな中で、こちらのNotionアンバサダーのReiさんの動画にたまたま出会い、Notionで日記を再開しました。

このデータベースは日記と習慣トラッカーを合体したつくりになっていて、日記の本文も含めてすべてデータベースのプロパティに書くのが特徴です。

そうすることでテーブルビュー(表形式)で一覧できたり、ギャラリービューで写真を並べたりと、日記を振り返る方法が柔軟に設定できるようになるんです。

習慣トラッカーの機能はプロパティの「数式」を使って達成度を表示できるので、視覚的にわかりやすいつくりになっています。

まさに自分が求めていたものはこれだ!という仕組みを見つけたので早速その日から記録をはじめました。

これも3週間ほどでやめてしまいました。理由はやはり「データベースのプロパティに書く」という行為が好きになれなかったからです。

本当はデータベースに書いたほうがデータの汎用性が増えて、将来的に見たらメリットが大きいと思います。

例えば、Notionがなくなる日が来てもエクスポートしやすいとか、日記のデータをAIに食わせて自分の思考そっくりなクローンをつくるとか、結構面白いことができそうな気がします。

2024年3月:紙の日記帳で3ヶ月続く

ここまで日記が続かないとなると、もうデジタルツールを使うのをやめて、紙のノートに書いたほうがいいのでは、と思うようになりました。

実際ネットで調べてみても紙の方が続いているという人が多く、一回試してみようと思いました。

そこで無印良品に行き「文庫本ノート」と「アルミ万年筆」を購入して日記をはじめました。2つ合わせて2000円弱の出費です。

無印ではしっかりとした「日記帳」も数種類売っています。ただ当時の自分はもうNotionのプロパティのような複雑なものから開放されたくて、まっさらなノートに書きなぐる方式で毎日書こうと決心していました。

格子や罫線もなく、文庫本によくあるしおり代わりの赤い糸だけがついている文庫本ノートがまさに求めていたものでした。

万年筆は初めて使ったのですが、筆圧のコントロールが難しくてインクが詰まってしまい、使いこなせず途中からボールペンに変えました。

普段は手書きの文字を書かないので文字が汚く、思うように書けないことは少しストレスになっていました。

とはいえ、ここで初めて日記をつけるためにお金を使ったということもあってか、なんと今までで一番長く3ヶ月も続けることができました。

書いている実感も今まで以上にあって、日記を書くのが初めて楽しいと思えました。

それでもやめてしまった理由は、メンタル的につらい時期が続いて、だんだん書くのがつらくなってしまったからです。

本当はそういうネガティブな感情も書いたほうが気持ちが軽くなると言われていますが、当時はそんな余裕もなく、またフェードアウトしてしまいました。

2024年10月:iPhoneのジャーナルアプリをはじめる

‎ジャーナル

‎ジャーナル

‎1日を振り返る時間を取りましょう。写真、ビデオ、録音した音声、場所、心の状態などを使って、日常のありふれた瞬間や特別な出来事を詳しく記録して書き留めることができます。ジャーナル記入の提案によって1日の体験を簡単に思い出せます。提案をジャーナルに追加すれば、空白のページから始める必要はありません。 また、連続記録が表示される新しい“詳細情報”表示で、ジャーナル記入の目標を簡単にトラッキングできます。

紙の日記すら続かない男なので、ここ最近は書くこと自体を諦めていました。

最近PixelからiPhoneに乗り換えたら、Apple純正の「ジャーナル」アプリが入っていたので、試しに使ってみることにしました。

ジャーナルはその日に行った場所やiPhoneで撮った写真などを自動で提案してくれて、書くハードルを大幅に下げてくれるのが特徴です。

iPhoneでしか使えないので、他のデバイスから記入することはできません。

これも毎日は続いていないんですが、10月10日から始めて11日中9日は書けているのでまだ良い方なのではないでしょうか。

日記を続けるには:書く楽しさを見つける

ここ3年間でたくさんのツールを使って日記を書こうとする中で、日記が続かない共通する理由が見えてきました。

それは「書く楽しさの無さ」です。

デジタルツールで書く日記の多くは、書く楽しさの無さが原因になっています。

UIデザインが仕事っぽかったり、書き方がシステマチック過ぎたり、モチベーションが上がらないために続かなかったところはあります。

それ以上に自分の怠惰さやメンタルの弱さも要因ではありますが、書くハードルを下げるためにも書く楽しさがある場所に書いたほうがいいですよね。

今まで試した中で楽しく書くことができたのは、紙のノート、ジャーナルアプリ、しずかなインターネットの3つです。

それぞれメリットとデメリットをまとめました。

項目 メリット デメリット
紙のノート
  • ページをめくる楽しさ
  • 文房具を選ぶ楽しさ
  • 紙が使い込まれていくのを味わう楽しさ
  • 文字が汚い人は読み返すのが大変
  • 物理的な場所を取る
ジャーナルアプリ
  • Apple純正
  • 書き始めるときに場所や写真などを提案してくれる
  • iPhoneでしか使えない
しずかなインターネット
  • 書いた文章を公開できる
  • 他の人の書いた文章を読める
  • キーボードでの書き心地が良い
  • スマホアプリは無い
  • 誤って公開してしまうリスク

どれも一長一短があるので、誰でもおすすめできる方法では無いかもしれません。

どんな人が使うイメージか、一言でまとめるとこんな人におすすめです。

  • 紙のノート→五感を使って書きたい人
  • ジャーナルアプリ→日記の習慣をつけたい人
  • しずかなインターネット→こっそり誰かに読んでもらいたい人

まとめ:まずは書くハードルを下げよう

iPhoneをお持ちの方ならジャーナルアプリが最もハードルが低いと思います。すでにスマホの中に入っているはずなので。

普段紙のノートやスケジュール帳を使っている方は、紙の日記帳の方が始めやすいかもしれません。

今までいろいろな日記をつける方法を試してきましたが、私の中ではツールよりもメンタルの方が続けるには影響が大きかったです。

私はとりあえず最近始めたジャーナルアプリで続けてみようと思っています。1年くらい続けられたらまた記事にしようかな。

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