Arcブラウザのブックマークをエクスポートする方法

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Arc ブラウザを試しにメインで使ってみたけど、やっぱり慣れなかった…。

私もそのひとりで、考え方は好きなんだけど、どうもしっくり来ませんでした。

元のブラウザに戻すためにArcに保存したブックマーク(Pined Tabs)をエクスポートしたかったんですが、現時点でArcにはブックマークのエクスポート機能がありません。

「arc://bookmarks/」を開いても、他のブラウザからインポートしたブックマークフォルダが残されてるだけで、Pined Tabsに整理したフォルダは表示されません。

どうにかエクスポートする方法をさがしたところ、「Arc Pinned Tabs to HTML Bookmarks Converter」というフリーソフトがありました。

今回はこちらの使い方を解説します。

準備するもの

  • OS: Windows または Mac
  • Arcブラウザがインストール済み
  • Python 3 のインストール
  • curl のインストール

筆者は Windows 11 を使用しているので、ここからの説明はWindowsでの操作方法になります。

また、コマンドプロンプトを使用しますが基本的にコピペでOKです。

コンバーターの使用自体はコマンドを2つ入力するだけなのですぐに終わります。

Python 3 と curl について

Python 3 はコンバーターの実行に必要です。

こだわりがなければ、Microsoft Storeから最新の「Python 3.13」をインストールしましょう。(すでにPython 3系のバージョンが入っている場合は飛ばしてください)

curlはコンバーターをダウンロードする際に使います。Windows 10以降のPCには標準搭載されているので通常は対応しなくて大丈夫です。

万が一コンバーターのダウンロードに失敗したら確認してください。

1. コンバーターのダウンロード

コマンドプロンプトを開きます。アプリ検索画面で「cmd」と入力すると見つけやすいです。

開けたら、以下のコマンドを実行します。

curl -o main.py https://raw.githubusercontent.com/ivnvxd/arc-export/main/main.py

これでコンバーターのダウンロードは完了です。

2. コンバーターの実行

続けて、以下のコマンドを実行します。

python3 main.py -v -o my_bookmarks.html

数行文字が流れて最後に「Done!」と表示されていればエクスポート完了です!

💡
このコマンドはREADMEに記載の例をそのまま実行したものになります。いくつかのオプションコマンドが用意されているので、カスタマイズしたい方はGitHubのREADMEを参照してください。

3. 生成されたファイルを確認

コマンドを実行したフォルダ(デフォルトではユーザー名のフォルダ)を開くと、「my_bookmarks.html」と「main.py」という2つのファイルが生成されています。

フォルダの場所がわからない方は、コマンドプロンプトに表示されている

「C:\Users\あなたのユーザ名」

がフォルダのパスなので、これをコピーしてエクスプローラーに貼り付けてください。

「my_bookmarks.html」を開くと、Arcで作成したSpacesごとにブックマークが一覧で表示されます。

確認できたら、移行先のブラウザにインポートしましょう。

「main.py」はエクスポートしたファイルに問題がなければ、もう使用しないので削除して大丈夫です。

3. 移行先のブラウザにインポート

ブックマークのインポートは、各ブラウザのブックマークマネージャからインポートできます。

Google Chromeならアドレスバーに「chrome://bookmarks/」を入力すると簡単に表示できます。

Microsoft Edgeでも実はChromeと同じURLで表示できちゃうんですが、正式なアドレスは「edge://favorites/」です。

どちらもブックマークのインポートボタンは三点マーク( ⋮ )を押すと出てきます。

さきほど生成された「my_bookmarks.html」を読み込むとインポート完了です!

ブックマークの順番は必ずしもArcの表示通りにはなっていない場合があるので並べ替えが必要です。

おつかれさまでした!

コラム:Arcになじめなかった理由

筆者がArcをあきらめるに至った理由は、Spacesで分けるのが面倒だったからです。

1つのスペースにすべてのブックマークを突っ込んだらすごく重くなったので、サイトのジャンルごとに5つのスペースに分類したら、スペースをあっちこっち移動しなければいけなくて、それが全然慣れませんでした。多分、使い方が間違ってたのかも。

細かい部分ですが、拡張機能のポップアップに海外のサイトにアクセスしたときに翻訳ポップアップが出るとサイトをスクロールできなくなったり、といった点も気になりました。

今後のアップデートで細かい部分も改善されることを期待していましたが、Arcのチームは次の新しいブラウザ「Dia」の開発を進めており、Arcの開発はすでに終了している(海外サイト)との情報もあったので、思い切って移行することにしました。

ただ全部が合わなかったわけではなく、Arcならではの「Favorites, Pined, Today」の考え方はとても気に入っているので、似たような運用をMicrosoft Edgeで行っています。

くわしい使い方は次回、解説します。