ノートPCのコネクターが足りなくなってきたので、UGREENのUSB-Cハブを購入しました。
USB端子が4つ、HDMI、SDカードスロットにくわえて、PC充電用のUSB-Cまでついていて多機能なのに、セールで3000円以下で買えちゃうコスパ抜群のUSB-Cハブです。
プライムデーセールで購入して数日使用しましたが全く不満点がなく、快適に使用できています。
この記事では仕様やデザイン、実際の転送速度などの使用感をレビューします。
USB-Cハブを購入する際に気をつけた方がいい仕様とは
実際の製品の紹介に入る前に、USBハブを購入する際に気を付けるべきポイントを解説します。
それは「HDMI端子」と「SDカードスロット」の仕様です。
HDMI端子:4k対応に注意!
低価格帯のUSB-Cハブの製品ページには、HDMIの規格が載っておらず、「4k対応」としか書かれていないことが多いです。
実は、「4k対応」と謳っているハブの中には、「4k@30hz」までしか対応していない製品と、「4k@60hz」まで対応している製品があります。
この違いは、HDMIの規格によるものです。
HDMI 1.4と2.0の違いは、転送速度の違いです。2.0の方が2倍転送できる情報量が多くなります。
「そもそも4kモニターは持っていない」という方でも、高リフレッシュレートのゲーミングモニターなどではHDMI 2.0以上を推奨されることがあります。
価格が安いからと安易にHDMI 1.4のハブを買わないように気をつけましょう。
SDカードスロット:最大転送速度に注意
SDカードも規格がたくさんあって混乱する典型例だと思います。
低価格帯のUSB-Cハブでは、そもそも仕様が書いていない・わかりづらい製品があります。
まずそういった製品は前提として買わない方がいいです。
仕様が書いているUSBハブの中には、以下のような表記が見受けられました。
- SD 3.0(転送速度 最大170MB/s もしくは 5Gbps)
- SD 2.0(転送速度 最大30MB/s もしくは 480Mbps)
今回紹介するUSB-Cハブは前者です。
後者のタイプのハブも同じ価格帯で多数みられました。同じ値段なら転送速度が速い方がいいですよね。
3.0 と 2.0 の違いは、SDカードスロットがハブの内部でどのUSBの規格で接続しているか、という違いです。3.0と書かれていたら内部的にはUSB 3.0でつながっているため、より高速で読み出しができるという仕組みです。
UGREENのハブはどうなの?
今回USB-Cハブを検討するにあたって重視したポイントが以下の4点です。
- 4k@60hz対応のHDMI端子
- 高速なSDカードスロット
- 10Gbps対応のUSB端子
- LANポートやVGA端子などは不要
これらの要件を満たしていて一番バランスがとれたハブが「UGREEN Revodok Pro USB-C ハブ 8-in-1」でした。
HDMI端子は4k@60hzに対応していて、なおかつSDカードスロットの転送速度もしっかり最大 170MB/s まで対応するハブ、となると実は候補となるハブは少ないです。
UGREEN Revodok Pro USB-C ハブ 8-in-1 の仕様
端子 | 仕様 |
---|---|
HDMI × 1 | 4K@60Hz まで対応 |
USB-C × 2 | USB 3.2 Gen2(10Gbps・映像出力非対応) |
USB-A × 1 | USB 3.2 Gen2(10Gbps) |
USB-A × 1 | USB 2.0(480Mbps) |
SDカード × 1 microSDカード × 1 | SD 3.0(170MB/s(理論上の最大転送速度)) |
USB-C(充電専用)× 1 | PD 3.0対応, 最大100W(データ転送・映像出力非対応) |
USB 3.2 Gen2の転送速度を活かすには、PC側のUSB-C端子も USB 3.2 Gen2 以上の規格に対応している必要があります。(USB-AからUSB-Cへの変換アダプタ経由では使用できません)
ケーブルの長さは約35cm。そこそこ長いです。
対応OSはWindows/MacOS/Linux/Android/iOS/iPadOSです。一通りのデバイスで使用できます。
SDカードとmicroSDカードの同時読み出しに対応
低価格帯のSDカードリーダーでは、SDカードとmicroSDカード両方のスロットがあっても、両方同時に認識しないことが多いんですが、今回はなんと対応していました!
デバイスマネージャー上では「mSD Card」「SDHC」両方とも認識されています。ただしエクスプローラーでは、後で刺した方のSDカードが「USBドライブ」と表示されます。
逆にmicroSDカードを先に刺すと、エクスプローラー上でも「mSD」と表示されました。
SDカードスロットの実測値
理論上の最大転送速度が 170MB/s ということなので、同じく 170MB/s に対応するSDXCカードを使用して検証します。
検証ソフト:CrystalDiskMark v9.0.1
使用したSDカード:SanDisk Extreme 64GB
検証結果はこちらです。
公称通り、170MB/sの速度が出ていますね。
わたしが今まで使っていたAnkerの小型SDカードリーダーと比較すると、公称上のスペックは同じSD 3.0接続ですが、読み込み速度に差があるようです。計測結果はこちらです。
Ankerの方は小さすぎて熱を持つ傾向があり、それが原因で速度が落ちているのかもしれません。
外付けSSDの速度比較
外付けSSDをUGREENのハブに接続した際の速度と、PCのUSB端子に直接接続した際の速度を比較します。
PC側のUSB-C端子の仕様はUSB 3.2 Gen2で、転送速度は10Gbpsに対応しています。UGREENのUSB-C端子も10Gbps対応のため、理論上は同等の速度が出るはずです。
使用したSSD:Samsung T7 1TB
USB 3.2 Gen2(Type-C)接続のため、公称値では最大1,050MB/s まで対応しています。
PCに直接つないだ方が若干速いですが、ハブでこれだけの速度が出ていれば十分だと思います。
充電端子の仕様
仕様では、PCへの充電は最大100Wの入力で、最大85wの出力となります。
わたしが使用しているノートPC(ASUS ROG Flow X13)で検証したところ、純正のACアダプター(100W)をUSB-Cハブ経由で接続しても、純正以外の充電器と同じ扱いとなり、Turboモードなどの機能に制限がかかりました。
また、充電端子は充電専用なので、データ転送や映像出力には対応していません。
デザイン
ロゴが入った表面はスリットが入っています。シンプルでかっこいい。
素材はアルミニウム。大きさの割に軽く感じます。
裏面はスリットがなくスペックや認証情報などが記載されています。
端子類はこのような配置になっています。
いろいろ接続するとこうなります。
箱はこんな感じ。
箱には本体以外何も入っていませんでした。
注意するべきポイントやデメリット
わたしが求めていた条件をすべて満たしているので、これといったデメリットに感じる点はありませんでした。
しいて言えば、SDカード以外の端子の抜き差しが固いです。USBの内側の端子がすっぽんしないか不安になるレベルで固いです。
発熱について
USBハブあるあるで、データ転送時にハブ本体が熱くなることがあります。発熱するのはUGREEN Revodok Pro USB-C ハブ 8-in-1も同様です。
ただ筐体が大きめでアルミニウムでできており、熱の発散性が高いのか、発熱してもやけどするほど熱くなることはほとんどありません(筆者環境)。
まとめ
UGREEN Revodok Pro USB-C ハブ 8-in-1 は端子のバランスとコスパが非常によくできていて非常に満足しています。
- 4k@60hz対応のHDMI端子
- 高速なSDカードスロット
- 10Gbps対応のUSB端子
- LANポートやVGA端子などは不要
このような条件でUSB-Cハブを探している方にはぴったりハマると思います。
通常は3,999円で販売していますが、先日のプライムデーセールでは2,799円まで値下げしていたので、セールを狙うことをおすすめします。
また、不定期でクーポンも出ているようなので、こまめに商品ページをチェックしてみましょう。