Pixel 7 Pro カメラレビュー【作例大量】

この記事の写真は基本全て Pixel 7 Pro で撮影されたものです。

こんにちは、たぬきっつぁんです。前回Pixel 7 Proのカメラ以外の機能についてのレビューを公開しましたが、今回は逆にカメラに特化した記事になっています。

Pixel 7 Pro には広角、超広角、望遠の3つのレンズが搭載されています。超広角レンズは0.5倍、望遠レンズは光学ズーム5倍と超解像ズーム最大30倍まで対応しています。

言葉で説明するよりも手っ取り早いので作例をたくさん紹介します。また筆者はカメラの知識が乏しいので説明が間違っていたらすみません。

作例はGoogleフォトに載せた写真をさらにブログ側で圧縮しているので画質が落ちていますがご了承ください。写真をタップすると元の画質で表示されます。注が無いものは全て撮って出しです。

作例①:自然の風景

まずは花の写真。倍率は2倍で撮影しています。Googleさん曰く、広角レンズによるデジタルズームですが超解像ズームによって2倍でもよりきれいに撮れるそうです。

マクロフォーカスで撮影。超広角レンズにオートフォーカス機能がついているのはPixel 7 Proだけなので、Pro限定の機能になっています。

最初撮り方がわからなくてあまりいい写真が撮れなかったんですが、思いっきり近づいて(被写体から2~3cmくらい)撮るときれいに撮れるようになりました。

2倍で撮影。紅葉もきれいに撮れます。

5倍ズームで撮影。ちょっと離れた動物もきれいに撮れます。


1倍で撮影。

作例②:都市の風景

新宿方面を5倍で撮影。

夕方の東京タワーを2倍で撮影。少し遠い建物を撮影する時は2倍で撮ると映える気がする。

消しゴムマジックの実力

新宿の交差点を超広角レンズ(0.5倍)で撮影。超広角は Pixel 6 では0.6倍までしかなかったのでより広く撮ることができるようになりました。

この写真を見て、なにか違和感を感じた人はなかなか鋭いですね。

実は、消しゴムマジックという機能で写りこんだ人を消しています。もうPhotoshopを使わなくてもスマホだけで完結できちゃいます。

このようにAIが勝手に人物を認識して消す項目を提案してくれます。たまに人ではないものが検出されることもありますが、消したいものだけタップすれば良いので問題ありません。もちろん自分で消したいものを丸で囲んで選択することもできます。

国立新美術館を1倍で撮影。こちらも消しゴムマジックで人物を消しています。

どちらの写真も若干影に違和感が残ってしまうのが弱点ですかね。そこまで処理するのはなかなか難しいと思うので今後の進化に期待です。

作例③:食べ物の写真

飯テロ注意です。

突然ですがここからは Pixel 7 Proと iPhone 12 の写真を比較してみようと思います。どちらがPixelで撮った写真か当ててみてください!



どちらが美味しそうに見えましたか?

正解はどの写真も、左が Pixel 7 Pro右が iPhone 12 でした!(どっちも揚げ物ですみません。。)

1枚目に関しては、iPhoneの方がかき揚げの色が濃くて個人的にはこちらの方が美味しそうに見えます。Pixelで撮ると少し色が薄く出るような気がします。

ただ2枚目の揚げ物はPixelの方が色が濃く出ていて良く見えます。1枚目は10月に撮った写真で2枚目は今日(12月28日)撮った写真なのでもしかしたらアップデートで改善されたのかもしれません。

とはいえ、クリスマスにPixelでホールケーキを撮った時はあまり美味しそうに撮れませんでした。おそらく青白い蛍光灯の真下だとあまり良く撮れないのではないかと思います。

個人的には食べ物の写真に関してはiPhoneの方が美味そうに見えると思いました。iPhoneはどんな場面でも暖色系で明るい写り方をしますが、Pixelは照明の色に引っ張られやすいようです。

Pixelで食べ物の写真を撮るときは、被写体をタップして左側に出てくるホワイトバランスの調整スライダーを少し暖色寄りにするとiPhoneの写り方に近づくので、うまく撮れないときはここを調整するのがおすすめです。

作例④:望遠カメラ

順に0.5x、1x、5x、30xで撮影しました。




30倍でも赤レンガの模様がはっきり写っています。全然実用的に使えると思います。

お次は新宿駅のデッキから撮影。まずは1倍で撮った写真をご覧ください。

この写真の左下に「しんじゅく」の駅名標があるんですが、これを5x、10x、20x、30xの超解像ズームで撮影したものがこちらです。なおガラス越しに撮影したので若干モヤっとしていますがご了承ください。

1倍どころか5倍でも読めなかった「禁煙」の張り紙まで読めるようになりました。そう、30倍までズームしても文字が読めるんです。これは使っていて地味に便利なポイントでした。

というのも、例えば大通りの向かい側のお店の張り紙を見たいときのような、肉眼では見えにくい遠くの文字を読むことができるんです。なので自分の場合超解像ズームは写真撮影より文字を読むために使っています(笑)

作例⑤:夜景モードとモーションモード

30倍ズーム+夜景モードで撮った写真です。撮って出しでも十分きれいですが、後からボケ補正をするとさらにくっきり月の表面が見えるようになります。

スマホで月面を撮るという体験が初めてだったので、きれいに撮れた時は感動しました。

きれいに撮るコツは、スマホを固定して露出を調整することです。スマホの固定は三脚があればベストですが、ない場合は公園のベンチや手すりなどを使ってある程度動かないようにできれば十分です。上の写真も公園の手すりにスマホの底辺を固定して撮りました。(うっかり落とさないように注意してください

その後、30倍までズームして月を画面内に表示させて、月をタップすると出てくる右のスライダー2つで調整します。黒いスライダー(シャドウの調整)を一番暗くして、白いスライダー(明るさの調整)を月面がきれいに見える位置に調整するときれいに撮ることができます。

1倍の夜景モードで撮影。夜景モードはデフォルトで自動適用されます。周囲の明るさによって撮影にかかる時間が変わって、最大で6秒待つこともあります。上の写真くらい明るい場所では1~2秒程度で撮影が終わります。

5倍ズームで夜景モードを使って撮りました。これはそこそこ暗いので4~5秒かかりました。

夜景モードは Pixel 7 Pro の目玉でもあるのでやっぱりきれいに撮れます。特にメインの広角レンズだけでなく望遠レンズでもあまり遜色なくきれいに撮れるのは大きなメリットだと思います。

モーションモードの長時間露光を使って撮影しました。どう撮影しても数秒で撮影が終わってしまうので、車のライトが途切れ途切れになってしまいます。とはいえスマホでそれっぽい写真が撮れるのは面白い機能だと思います。

もう一つアクションバンというモードもあるんですが未検証なので後日載せる予定です。

カメラアプリのUI

何も考えずに撮れるUI

PixelのカメラアプリのUIは非常にシンプルですが使いやすい工夫がいくつかあります。

たとえば倍率を切り替えるボタンに「2倍」が用意されています。この2倍ボタンがとても使いやすくて、Googleの発表会でもプロは2倍をよく使うと言っていた(うろ覚え)ように2倍にするとプロっぽく撮れるので気に入っています。

また夜景モードやマクロフォーカスモードは基本的に自動で最適なシーンを認識して勝手に切り替えてくれます。ユーザーはモードを切り替えることを意識せずに使えるので便利です。

被写体をタップすると上の画像のようにスライダーが出てきます。左でホワイトバランス(色温度)の調整を、右で露出の調整をすることができます。露出調整は白いスライダーが明るさの調整、黒いスライダーがシャドウ(影)の調整です。

なんだ、結局自分で調整する必要があるのか。と思う方もいるかもしれませんが、これを使いたいと思う場面はごくわずかです。先ほどの月の撮影や食べ物の色味がイマイチなときくらいなので、基本的にはシャッターボタンを押すだけで満足のいく写真が撮れます。

ProなのにProモードも無ければ48MPモードも無い

普通に使う分には十分なカメラアプリですが、プロユースでは少し使い勝手が悪いかもしれません。

というのも、Pixel 7 Pro の純正カメラアプリにはISO感度やシャッタースピードなどを細かく設定するProモードが搭載されていません。Proなのに。

他のAndroid機(GalaxyやXiaomi、Huaweiなど)では搭載されていることが多いので、ここは大きな弱点とも言えますね。(Pixelシリーズは全て非搭載)

それからメインの広角レンズと望遠レンズは4800万画素のセンサーを搭載していますが、撮れる写真は全て1200万画素になり変更することができません。

Googleさん曰く4800万画素のセンサーの一個一個を4つ組み合わせてより多くの光を取り込めるようにしているからとのことです。iPhone 14 Pro に搭載されているカメラと似たような仕組みですが、その iPhone 14 Pro には4800万画素(RAW形式のみ)で撮影するモードが搭載されています。

ただ4800万画素で撮影すると容量もより消費しますし、Pixel 7 Pro でも1200万画素のRAW撮影はできるので、個人的にはあってもあまり使わないと思います。RAW撮影も今まで一回も使ったことがなく、カメラの設定を開いて詳細設定の中に設定項目があったくらいなので、一般的な使い方では使う必要はないと思います。

まとめ:Googleが目指すスマホカメラとは

UIを見ていて思ったのは、Googleが目指しているスマホカメラは細かい設定を気にせずただただシャッターボタンを押せば写真が撮れることなのかもしれません。

実際にPixelで写真を撮っていても、何も考えずに撮ってもいい感じに写ると思いました。

もちろんある程度の構図を意識する必要はあると思いますが、AI処理のおかげでシャッターを切ることだけに集中できるカメラになっていると思います。

また仮にちょっとイマイチな写真になってしまったとしても、AIの力を利用して後から修正することも可能なのもポイントです。特にボケ修正や消しゴムマジックは人物撮影以外でも効果的な場面があるので非常にありがたい。

もちろんちゃんとした一眼カメラと比較したら画質的には劣ると思いますが、「大きなカメラを持ち歩かなくても気軽にいい写真が撮りたい」みたいな人には最適だと思います。

またここでは触れなかったインカメラですが、顔出しする予定が無いので省略します。使った感想としては、食べ物の写真と同様にiPhoneよりもPixelの方が寒色系の色が強く出る傾向があると思いました。

まとめるとPixelのカメラは最高です。望遠レンズは30倍でも十分実用的だし、写真を撮った後にいろいろな処理ができるというのも便利でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。良ければ前回のカメラ以外についてのレビューもご覧ください!

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