Pixel 7 Pro レビュー:発売日から2ヶ月使った感想。

めちゃめちゃ気に入っています。

こんにちは、たぬきっつぁんです。Pixel 7 Pro を発売日に購入して2ヶ月が経過したので、使っていて思ったことや気になった点を紹介してみようと思います。

元々買うつもりではなかったんですが、発売時のセールでサブ機だったPixel6を下取りに出すことで5万円程度で購入することができました。さらに35000円分のポイントももらえたのでPixel Watchも購入して使っています。(そのうちレビューします)

結論から言うと本当に買って良かったです。新しいカメラ買ったの?と間違われるくらいカメラがめちゃくちゃきれいで満足しています。

Pixel 7 Proはカメラが目玉のスマホですが、今回は思ったより長くなってしまったのでカメラ以外の部分について紹介します。

追記:カメラについてはたくさん作例があるのでこちらの「Pixel 7 Pro カメラレビュー【作例大量】」で紹介しています。

今まではiPhone12をメインで使っていたので、主にこれらの機種と比べてどう違うかという視点で書いていきます。また筆者は大学生なので大学生目線での記事になります。

本体デザイン

カメラバーの功罪

スマホのカメラを強調するデザインは各社力を入れていますが、Pixelのカメラはその中でも独特の存在感を放っていると思います。

このカメラバーにも実はメリットがあって、それが机に置いたときのガタツキがなくなることです。

ほとんどのスマートフォンはカメラが左上に出っ張っていて机に置いたときにガタガタしますが、それが解消されるデザインになっています。

他のスマホでもケースをつければガタツキがなくなることも多いですが、Pixelははじめから対策されているのがポイントです。

それからファストフード店などで使われるトレーにカメラバーを引っ掛けることができることも意外なメリットでした。画面も見やすく操作もしやすくなるので捗ります。

ただそんなカメラバーにもデメリットがあって、Pixel 7 Pro のカメラバーはアルミでできているため非常に傷がつきやすいです。Pro版は特に光沢感があるので余計に傷が目立ってしまいます。

自分はケースを着用しているにもかかわらず少し傷が入ってしまっているので、裸運用は極力避けたほうが良いと思います。

本体デザイン自体はとても高級感がありますが、カメラバーが反射でギラギラするのはちょっと惜しいところです。色も本当はSnow(白)を購入したかったんですが、家電量販店で実機を見たときにカメラバーの反射が強すぎたのが理由でObsidian(黒)にしました。

電源ボタンとエッジディスプレイは慣れが必要

それからPixelシリーズは昔から電源ボタンが上で音量ボタンが下に位置しています。

他のAndroid機は電源ボタンが下(本体の中心あたり)で音量ボタンが上なので逆転しています。そのためPixelシリーズ以外から乗り換える方には慣れが必要です。

ただiPhoneのように電源ボタンが本体の上側にあるスマートフォンから乗り換える方は、電源ボタンの位置が似ているので案外慣れるのは早いかもしれません。

またエッジディスプレイは慣れてしまえば問題なく使えていますが、エッジであることを活かした機能(Galaxyにはある)が全くないのであまり必要性を感じられません。メリットはベゼルが細く見えるというくらいですかね。

片手持ちはできる?

6.7インチの画面も良く言えば大きくて見やすく、悪く言えば片手持ちが難しいといったところで人によって評価が分かれると思います。個人的には前者の立場で大画面の方が使いやすいと思いました。

片手持ちは重さもあるので難しいです。Twitterやブラウザをスクロールくらいなら片手持ちもできますが、基本両手持ちで使うことが多いです。

バッテリー持ち

5000mAhは強い

自分は普段「ピクミンブルーム」という位置ゲーを日課にしているのでバッテリー消費が激しい使い方をしています。それでも朝起きて100%の状態から寝る前に20%切るくらいなのでバッテリー持ちはかなり良い方だと思います。リフレッシュレートは120hzで画面常時表示はオフ状態での結果です。

使っていて圧倒的にバッテリーを消費するアプリはカメラとピクミンブルームの2つでした。この2つほどではないですが音楽再生アプリも結構消費が激しかったです。一日中音楽を聴く方は注意したほうがいいかもしれません。

日中にモバイルバッテリーが必要になるシーンは、カメラを立ち上げっぱなしにして写真を数十~数百枚撮ったときやピクミンブルームを一日中プレイしたときくらいです。これを同時にやると3時間くらいでバッテリーが半分以上減ります。

とは言ったもののこれは特殊な使い方なので、普通にカメラやゲームを立ち上げずに使った場合、起床時の満充電から寝る前でも半分くらい充電が残っていることが多いです。ほとんどの方にとってはバッテリー持ちで困ることはないと思います。

個人的にはがっつりピクミンをやらない日はモバイルバッテリーが不要になったことが大きかったです。荷物が軽くなりますし、バッテリーがなくなる心配をしなくて良いので気分も軽くなりました。

ソフトウェア

Googleが使いやすいUI

Googleのスマホなので、良くも悪くもGoogleサービスが使いやすいUI(ユーザインターフェース)になっています。

例えばホーム画面の下のGoogle検索バーと上の日付と天気情報が出るところ(スナップショット)は消すことができません。

検索バーは慣れてしまえば、ちょっと検索したいときに1タップで検索できるので便利です。また横にGoogleレンズボタンもあるので、翻訳したりQRコードを読み込んだり外の世界を検索するにも便利です。

スナップショットは普段は日付と天気しか表示されないので邪魔だと言う方もいるかもしれません。実はこれ、他のアプリや機能と連動しているので使いこなせば便利に使えます。

例えばGoogleカレンダーに入っている予定が近づくと「あと〇〇分で予定開始」みたいに常時通知してくれる他、Bluetoothイヤホンを接続したときに「〇〇に接続しました」と通知をしてくれます。自分の現在地で気象警報が発表されたときもここに通知がでます。Gmailの通知もここに出るらしいです(自分はSpark派なので不明)。

スナップショットはホーム画面だけでなくロック画面にも出ます。Androidの場合ロック画面に戻る手段が一回スリープにしてもう一度電源ボタンを押すしかない(はず)ので、どちらの画面でも同じ情報が見られるのは便利です。

ウィジェットのRが気になる

iPhoneから乗り換える方は上の画像を見て違和感を感じるかもしれません。

めちゃくちゃ細かいことですがウィジェットのR(角丸)がアプリによって違うんですよね。Google製のアプリなら一応統一されているようですが、その他のアプリと組み合わせると微妙に異なっているので少し気になります。

もちろんウィジェットの形が自由に設定できるのがAndroidの魅力でもあるので、気になるならiPhoneにするべきですね。

Pixel独自のアプリは今のところ使いこなせていない

Pixelのレコーダーアプリには自動文字起こし機能がついていて、その精度がすごいと話題になっていますが、大学生の自分はあまり使っていません。

何回か講義で使ったんですが、専門用語が多いからなのかマイクの音声と相性が悪いのかあまり精度が良くありませんでした。大手メディアのレビュー記事を見る限り、会議の議事録のような狭い部屋ではっきりとした話し声が聞こえるシーンで向いていると感じました。

また電話アプリには通話スクリーニングという機能がついていて発信者と要件を電話に出る前に確認することができるんですが、これも使っていません。そもそも電話がかかってこない人には無縁の機能でした……

リアルタイム翻訳機能もまだ使えるシーンに出会っていないので使っていません。ポジティブに言えばいざという時には使えるという安心感はあります。

正直全てのアプリを使いこなしている人はあまりいないと思います。世界を股にかけるビジネスマンでも無い限り全て使いこなすのは難しいです。

もちろん普通の人でも使える機能もあります。それが最近アップデートで追加されたGoogle OneのVPN機能です。

無料で使えるVPNは使える機能

例えば公衆Wi-Fiのような安全性が低いWi-Fiに接続するときに保護できる機能です。普通は有料だったり速度がとても遅くなりますが、完全無料ですし一回使った感じ限りでは若干遅くなる程度で十分使える機能だと思いました。

ただVPNを使うときは設定アプリではなく「Google One」というアプリでVPNのオンオフを切り替えるので戸惑うかもしれません。実は上から引っ張って出てくるタイルにVPNの切り替えショートカットがあるので、設置しておけば簡単に切り替えることができます。

ハードウェア

おサイフケータイの位置が微妙

Pixel 7 Pro のおサイフケータイは本体背面のちょうど真ん中あたりにあります。そのためお店のリーダーが少し奥まった場所にあるときはかざすのがちょっと面倒になります。またスマホを握るように持つとおサイフケータイが隠れてしまうのでかざしやすいように少し持ち替えないといけないのも少し不便です。

おサイフケータイに関してはiPhoneの方が使いやすかったです(iPhoneは上辺あたりにある)。モバイルSuicaの残高の反映も、Pixelではなぜかめちゃくちゃ時間がかかるので不便だと感じました。これは他のAndroidもそうらしいのでモバイルSuica側の問題だと思いますが…

それからiPhoneからPixelに乗り換える方は注意してほしいんですが、iPhone→AndroidにはモバイルPASMOの移行ができません公式サイトに載っている通り一旦解約しなければいけません。そのため定期券は払い戻す必要がある他、学割を申請している方は再申請が必要です。正直めちゃくちゃ面倒でした。

AirPods との相性は最悪

今までiPhone12とAirPods Proを使っていたのでそのままAirPodsをPixelで使ってみたらやっぱり不便なところがありました。

まず装着検知機能が使えません。イヤホンを外したら曲が止まって、つけたら再開する機能ですが、これはApple製品でしか使えないようです。

それから接続も若干不安定になります。つけてから数秒は片耳しか曲が流れなかったり、調子が悪いと片耳が全く機能しなかったり、iPadに接続した後はiPad側のBluetoothを切らないとPixelにつながらなかったりと相性は最悪です。

Pixelを使うならイヤホンもAppleから脱したほうが良いと思います。最近はAirPods Proではなくワイヤレスヘッドホンを使用していますが、こちらは問題なく使えています。

まとめ:普段使いにちょうどいいスマホ

正直12万円のスマホを5万円で買うことができたので文句はありません(笑)

いろいろ不満点は書きましたがカメラの良さが全てを解決しています。カメラについてはこちらの記事で紹介しています。

iPhone12をメインで使っていたときはバッテリー持ちが不安なシーンが多かったんですが、そこが解消されたのは大きかったです。

Pixel 7 Pro がおすすめな人は「カメラがきれいでなんでもできるスマホが欲しいGoogleサービスを良く使う人」ですかね。Googleの世界にアクセスするには本当に最適なスマホだと思います。

iPhoneから乗り換えるほどかと言われると、Apple製品をiPhoneしか持っていない方なら大丈夫だと思います。Apple製品は製品同士のシームレスな連携が魅力でもあるので、2つ以上持っている方はわざわざ抜け出すほどではないと思います。

とはいえとても良くまとまったスマホだと思うので、これ1台で完結させたい方にはとてもおすすめです。

最後にスペック表を載せておきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

スペック表

スペックPixel 7 Pro
画面サイズ6.7インチ
画面解像度QHD+(1440 x 3120)
アスペクト比19.5:9
画面の種類LTPO OLED
画面常時表示対応
最大輝度1000ニト(HDR)
1500ニト(ピーク輝度)
CPUGoogle Tensor G2
メモリ12GB
ストレージ128GB / 256GB
背面カメラ50MP Octa PD Quad Bayer 広角カメラ
1/1.31インチ

12MP ウルトラワイドカメラ
画角 125.8°
オートフォーカス機能付き

48MP Quad Bayer PD 望遠カメラ
光学ズーム5倍
超解像ズーム最大30倍

LDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサー
スペクトル センサー、フリッカー センサー
光学式・電子式手ぶれ補正機能(広角・望遠レンズ)
前面カメラ10.8MP カメラ
画角 92.8°
スピーカーデュアルスピーカー
バッテリー容量5,000mAh
急速充電最大23W
ワイヤレス充電12W対応
(Pixel Stand使用で23W)
バッテリーシェア対応
SIMデュアルSIM
(物理SIM / eSIM)
5GSub-6 / ミリ波対応
(n79非対応)
Wi-FiWi-Fi6(802.11ax)
認証画面内指紋センサー
顔認証
防塵防水IP68
Felica対応
サイズ162.9 × 76.6 × 8.9mm
重量212g
カラーHazel / Snow / Obsidian
アップデート期間発売から5年間
価格124,300円~
Next Post Previous Post
No Comment
Add Comment
comment url