一眼デビューに α7 II を選んだ理由。

カメラデビューします。

こんにちは、たぬきっつぁんです。ついに初めての本格的なカメラを買ってしまいました。

正直スマホでも十分きれいな写真は撮れます。最近 Pixel 7 Pro を使い始めてそれは十分実感しました。でもそこで実感したからこそ本格的なカメラに興味を持つようになったので、1ヶ月くらい悩んでソニーの α7 II というカメラを中古で購入しました。

今回はなぜ9年も前に発売された α7 II を選んだのかについて紹介します。

この記事はカメラを初めて買った初心者がまだカメラを買ったことがない初心者に向けて書いています。カメラ上級者の方から見たら非常に初歩的なことを書いているかもしれませんがご了承下さい。

追記:Amazonプライムデー先行セールで新品の在庫が復活しています。

今なら104,545円で買えるので、新品で買うなら多分これが一番安いと思います。

α7II を選んだ理由

1. 一眼レフではなくてミラーレス

一般的なレンズ交換式の写真用カメラは大きく分けて「ミラーレス一眼カメラ」と「一眼レフカメラ」があります。

ざっくりいうと機械の中にミラーが入ってるかどうかの違いなんですがそれでは説明にならないですよね(笑)

カメラにはファインダーという写真を撮るためののぞき穴があるんですが、ここに映る映像の仕組みが大きな違いです。

一眼レフカメラはレンズから入ってくる光をミラーに反射させてファインダーに直接映しているのに対して、ミラーレスカメラはミラーがないのでファインダーを覗くと液晶画面に映るものと同じ画面が表示されるようになっています。

ミラーレスになって良いことが、このミラーが不要になるので小型化・軽量化することが可能になります。一眼レフだと本体だけで1kg近い重量があるものが多いですが、例えば今回購入したα7IIは599gと比較的軽量で本体サイズも小さいです。

せっかく買うならいろいろな場所に持ち歩きたいのでなるべく軽くて小さいものを選びたい、というのは物理的な理由。

もう一つはミラーレス機の方が将来性が高いという理由です。

実は、一眼レフカメラの新機種は最近ほとんど出ていないんです。

今も一眼レフを継続的に出しているのはオリンパスのみで、キヤノンやニコンは2020年を最後に一眼レフの新機種を出していません。

「じゃあ今は安めの一眼レフで始めて後からミラーレスに移行すればいいのでは?」

と思う方もいるかもしれませんが、これが結構難しいのです。

個人的にカメラを調べていて一番衝撃だったのが、「カメラメーカー間のレンズの互換性がほぼない」ということです。

レンズの互換性問題

なんとなくソニーのカメラでもキヤノンのレンズがそのまま使えると思っていましたが、レンズを取り付けるマウントの口径が違うのでそれはできません。

例えばソニーのカメラで採用されている「Eマウント」は46mm、キヤノンの「EFマウント」は54mmと全然違います。

マウントアダプターというパーツをレンズとカメラの間に取り付ければ使えるようになるらしいんですが、カメラを初めて買う初心者が最初からアダプターに手を出すのはちょっと違うと思います。

またミラーレス用のレンズと一眼レフ用のレンズの間の互換性もありません。(アダプターをつければ使えます)

これはレンズとセンサー間の距離が一眼レフとミラーレスで異なるためで、仮にマウント口径が同じでも流用はできません。

なので例えばキヤノンの一眼レフでカメラデビューして、数年後に同じキヤノンのミラーレスに乗り換えたとしてもアダプターをつけない限りレンズをそのまま流用することはできないのです。

というわけで「ここ数年一眼レフの新型が出ていないこと」と「一眼レフ用のレンズをミラーレスで使えない」ことを考えると、少し高くてもミラーレスを買ったほうが良い、という結論になりました。

2. センサーサイズがフルサイズ

センサーサイズは大きければ大きいほど多くの光を集めることができます。

そのため暗所撮影に強くなったり、背景がボケやすくなったりなどのメリットがあります。

ちなみにスマホカメラは1/2.3インチのものが多いとカメラメーカーのサイトでは説明されることが多いですが、最新機種ではもっと大きなセンサーを搭載していることが多いです。

AQUOS R7やXiaomi 13 Pro(日本未発売)などは1インチセンサーを搭載しているほか、Pixel 7 Proでは1/1.31インチ、iPhone 14 Proは1/1.28インチのセンサーを搭載しているので、カメラが強いスマホはセンサーサイズも大きいです。

僕が持っているPixel 7 Proでも画質は割と満足していて、あとはボケ感をもっと出せたら良いなと思っていたのでフルサイズに絞ることにしました。

ミラーレスでフルサイズのカメラを出しているメーカーということで、候補はニコン、キヤノン、ソニーの3社に絞られます。(他にもパナソニックなども出していますが今回は割愛)

3. 5軸手ぶれ補正が内蔵されている

今はほとんどのカメラに搭載されていますが、今まで手ぶれ補正は基本的にレンズ側に搭載されるもので、カメラ本体に内蔵されているものはあまり無かったらしいです。

個人的には望遠をよく使うので手ぶれ補正は必須の機能でした。

ちなみに世界で初めてフルサイズミラーレスカメラに5軸手ぶれ補正を搭載したのがソニーの α7 II なので、ここで初代α7は候補から外れました。

4. 価格が安い

フルサイズのミラーレスカメラはどこのメーカーも価格が高いです。

実はカメラメーカー各社がこぞってフルサイズのミラーレスカメラを出したのは最近のことらしく、キヤノンやニコンは2018年に参入とまだ5年しか経っていません。また昨今は円安や半導体不足などの影響もあって非常に値上がりしているのでますます手が届かない存在になっています。

一方ソニーは2013年にいち早く世界初のフルサイズミラーレスカメラ(α7)を出していたので、他社に比べると旧機種がお手頃価格で購入できるのもポイントです。(ちょうど今年で10周年ですね)

α7 II は2014年発売と、他のミラーレス機に比べて古いため中古相場も安価(中古で8万円前後)になっています。

予算としてはカメラ本体とレンズ合わせて15万円以内で抑えたかったので、そうなるともうこの時点でソニーの α7 II 一択になりました。

もちろん幅を広げて一眼レフも含めたら他社のカメラでもこの価格で揃えられるはずです。(一眼レフはあまり調べてない)

α7 II はリセールバリューがめちゃくちゃ良い

カメラ本体 発売時価格 中古相場 中古買取価格 差額
α7 150,000 70,000 25,500 -44,500
α7II 200,000 80,000 42,500 -37,500
α7RII 440,000 110,000 57,800 -52,200
α7III 220,000 170,000 56,950 -113,050

※中古相場は2023年1月時点(Bランク品)
※買取価格はじゃんぱら調べ、中古Bランク(付属品一部のみ)で比較

α7 II に決める前に迷ったαシリーズのカメラを比較しました。正直もう少しお金を出してα7 III やα7R IIにすることも考えたんですが、最終的な決め手はリセールバリューの良さでした。

α7 III とすごく迷ったんですが、販売価格が高い割に買取価格はあまり違いがなくコスパが悪かったので今回は見送ることにしました。

もちろん本体の性能や機能は α7 III の方が充実していますが、中古で手頃に手に入ることと写真を撮るだけならそこまで致命的な違いはないことがわかったので、今回は α7 II を選びました。

5. レンズの種類が豊富で安価なものが多い

ミラーレス機用のレンズの中ではソニー向けのEマウントが一番種類が多いです。

価格.comのレンズページの一覧を見ると、ソニーのEマウントが376個、キヤノンのRFマウントが120個、ニコンのZマウントが149個でした(2023年7月9日現在)。

理由は価格の面でも触れたようにソニーはミラーレスカメラを10年以上前から出していたからです。キヤノンとニコンは一眼レフ用のレンズの数はソニーよりも多いんですが、ミラーレス機自体まだ出たばかりなので少なくなっています。

Eマウントの場合ソニー純正レンズ以外にも比較的安価なサードパーティ製のレンズが豊富に揃っていてレンズが選びやすかったです。

ちなみに今回本体と合わせて購入したレンズは「TAMRON 28-200 F/2.8-5.6 Di III RXD」です。

レンズ一つ取っても種類がありすぎてよくわからなかったんですが、とりあえず巷で「便利ズーム」と言われる、広角から望遠までなんでも撮れる高倍率ズームレンズにしました。

これ1本あれば他のズームレンズは買う必要がないと思ってこのレンズを選びました。

価格.comの売れ筋ランキングで常に上位にいるレンズなので間違いないと思います。

追記:α7 II と Tamron 28-200mm で撮影した作例はこちらです

作例紹介:Sony α7 II + Tamron 28-200 F/2.8-5.6 Di III RXD

作例紹介:Sony α7 II + Tamron 28-200 F/2.8-5.6 Di III RXD

6. 本体デザインと写りが好み

どのカメラもめちゃくちゃかっこいいですが、個人的にα7シリーズが一番見た目が好みでした。

またα7シリーズはどの世代のモデルでもあまり見た目に違いが無いんですよね。最新のα7IVでもぱっと見は同じなので、旧機種を買っても古くならないデザインになっています。(そこも考えて設計してるらしい?)

また撮れる画も個人的に好みでした。正直素人目ではカメラメーカー間でそんなに違いはないと思いますし、RAWで撮って後から編集すればいい話ではあるんですが、撮って出しである程度好みの画が撮れるので気に入っています。

またミラーレス機ではアダプターを使えばフィルムカメラのレンズ(いわゆるオールドレンズ)を使うことができるので、「フィルムカメラっぽい写真が撮りたかったらフィルムカメラのレンズをつければいい」という半ば強引なことができます。

富士フイルムのカメラではフィルムカメラ風に撮れるモードがあってそれも気になっていたんですが、α7 II でもオールドレンズを使えば物理的に実現できるとわかったので今回は見送りました。

本体デザインと撮れる画に関しては好みの問題なので、実際に持ってみて一番テンションが上がるカメラを選ぶのが一番いいと思います。

α7 II の足りない部分

ここまでは α7 II を選んだ理由を6つ紹介しましたが、ここからは α7 II を買う前からわかっていた妥協点について紹介していきます。

1. 充電端子が Micro USB

さすがにもう2023年なので充電ケーブルは USB Type-C に統一したかったんですが、ここは価格のこともあり妥協することにしました。

これに関しては一応解決策があって、Type-C端子を搭載したサードパーティ製のバッテリー充電器を使えばType-C充電できるようになります。

ただし毎回バッテリーパックを取り外さなければならず、別で専用の充電器を持ち歩くならMicro USBケーブルを持ち歩くのとそんなに変わらないのであまり解決策になっていないかもしれません。

2. バッテリー持ちが悪い

公称では1回の充電で270~350枚ほど写真が撮れるらしいですが、中古で購入した場合はもう少し短くなると思います。

一日中撮影するという場合にはモバイルバッテリーから充電するか、カメラの予備バッテリーを持ち歩けば解決にはなります。ちなみに予備バッテリーもやっぱり高価で6000円ほどします。

3. 4K撮影・タッチパネルなどの機能が足りない

その他にも4K撮影やフルHD・120fpsなどの動画機能やタッチパネル、デュアルSDカードスロットなどの機能は α7 II にはありません。

でも、ここまで挙げた欠点は全て α7 III で解決されています。

だからこそ α7 III と非常に迷いましたが、写真を撮る上で最低限必要な機能は α7 II でも全て揃っているので妥協することにしました。

まとめ

まとめると「センサーサイズがフルサイズのコスパが良いミラーレス一眼カメラ」で条件と好みに合致していたということでソニーの α7 II を選ぶことになりました。

9年も前に出たカメラなので細かいところで懸念点はありましたが、コスパまで含めて考えたらα7II 一択だったのとても満足しています。(実は中古相場よりも安く買えたので満足度が高い)

カメラ初心者のフルサイズミラーレス機デビューには、写真しか撮らないのであれば一番ぴったりな機種ではないかと思います。

まだ使い方を勉強している最中ですが、いい写真が撮れたらブログでも載せていこうと思います。

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